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文献詳細

雑誌文献

medicina41巻12号

2004年11月発行

文献概要

特集 臨床医必携 単純X線写真の読み方・使い方 総論

CR(computed radiography)画像―CR画像を活用するための基礎知識

著者: 堂領和彦1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂医院放射線部

ページ範囲:P.8 - P.15

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CR画像の原理・基礎

1. デジタルとアナログ

 従来,一般撮影領域における診断は,アナログフィルムが主流であった.近年,デジタル技術の進歩に伴い,CR(computed radiography)が主流となりつつある.そこで,まずアナログ画像およびデジタル画像の違いについて述べる.

 アナログ画像とは,図1(a)に示すように空間的に連続的なデータ(光の強さ)をいう.デジタル画像とは,図1(b)に示すように連続的なデータに区切り,区切られた範囲のデータ値を飛び飛びの数値列で表現することである.データを区切ることをサンプリングあるいは標本化といい,数値列で表現することを量子化という.デジタル画像を評価する際,できるだけオリジナルに近い画像に近づけるには,図1(a,b)の比較からも理解できるように空間をできるだけ細かく区切り(画素サイズを小さくする),データ値を細かくきざめばよいことになる.この区切り方でデジタルデータの空間分解能と濃度分解能が決定する.デジタル化レベルを粗くとりすぎると図2のようにモザイク画像となったり,等高線が出る画像となってしまう.しかし,むやみに細分化することは,データ量が多くなるだけで経済的,運用的に非効率となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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