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文献詳細

雑誌文献

medicina41巻12号

2004年11月発行

文献概要

特集 臨床医必携 単純X線写真の読み方・使い方 頭部・頭頸部

咽頭・喉頭―CT・MRIの時代での意義

著者: 中山圭子1 赤土みゆき2 井上佑一3

所属機関: 1大阪厚生年金病院放射線科 2大阪市立総合医療センター 3大阪市立大学放射線科

ページ範囲:P.42 - P.48

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単純X線写真撮影の意義

 咽頭・喉頭領域では現在CTやMRIが中心で,一般に単純X線写真の役割はきわめて少なくなっているのが現状である.しかしながら,迅速な撮影が要求される救急領域や小児では単純X線写真が行われることが多い.アデノイドのサイズの評価,異物,クループや急性喉頭蓋炎,気管切開後のカニューレの位置の確認で単純X線撮影が使用されている.また,頸椎や頭部,胸部の単純X線写真で偶然,咽頭・喉頭の病変が発見されることも少なくない.これらの点から,咽頭・喉頭の単純X線写真の知識を習得しておくことは重要である.

撮影のコツ

 咽頭・喉頭領域は,内腔の空気と軟部組織のコントラストが明瞭になるように撮影または処理することが重要である.CRがなかった頃は低電圧で焦点を縮小させたり,前頸部にウェッジ用のフィルターをのせて軟部の厚さを均一にして撮影していた.頸椎の単純X線写真では通常,立位で撮影するが,咽頭・喉頭の単純X線写真では体動の影響を受けやすいので一般に臥位で撮影する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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