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文献詳細

雑誌文献

medicina41巻12号

2004年11月発行

特集 臨床医必携 単純X線写真の読み方・使い方

骨格系

代謝・内分泌疾患と骨関節病変―特徴的骨変化を読む

著者: 藤澤英文1 櫛橋民生1

所属機関: 1昭和大学横浜市北部病院放射線科

ページ範囲:P.316 - P.322

文献概要

典型的な症例

 手関節の単純X線正面撮影で,尺骨端は,杯状陥凹(cupping)を示し,幅広い(flaring).予備石灰化層は不鮮明で,刷毛状不整化(fraying)を認める.橈骨骨幹端にも刷毛状不整化を認める.成長板間隙は開大している.

 膝関節の単純X線正面撮影では,予備石灰化層は消失し,骨幹端は不整で,横径が拡大している.これらは成長板の骨化障害による所見である.

 骨は全体的に骨濃度が低下しており,骨量減少(osteopenia)の状態である.本症例は抗てんかん薬を服用しており,薬剤性のくる病である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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