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今月の主題 ミネラルと骨代謝異常と骨粗鬆症 骨代謝異常 【骨粗鬆症の診断と治療】―骨粗鬆症をどのように治療するか
骨粗鬆症治療におけるSERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)
著者: 太田博明1
所属機関: 1東京女子医科大学産婦人科学教室
ページ範囲:P.2041 - P.2044
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選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)とは新しく確立された薬剤で,エストロゲン受容体との結合を介して組織選択的作用を発揮する.
塩酸ラロキシフェン(RLX)は骨折の既存の有無にかかわらず,ビスフォスフォネート製剤同様,新規椎体骨折の発生を低下させ,椎体変形の高度な重症骨粗鬆症であるSQ3度に限っては非椎体骨折も有意に低下させる.
RLXの骨吸収抑制作用は骨の代謝状態を制御し,骨組織のターンオーバーを閉経前の状態に戻すことにより発揮されると考えられる.
選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)とは新しく確立された薬剤で,エストロゲン受容体との結合を介して組織選択的作用を発揮する.
塩酸ラロキシフェン(RLX)は骨折の既存の有無にかかわらず,ビスフォスフォネート製剤同様,新規椎体骨折の発生を低下させ,椎体変形の高度な重症骨粗鬆症であるSQ3度に限っては非椎体骨折も有意に低下させる.
RLXの骨吸収抑制作用は骨の代謝状態を制御し,骨組織のターンオーバーを閉経前の状態に戻すことにより発揮されると考えられる.
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