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今月の主題 ミネラルと骨代謝異常と骨粗鬆症 座談会
ステロイド骨粗鬆症の現状と対策
著者: 岡崎亮1 田中良哉2 田中郁子3 竹内靖博4
所属機関: 1帝京大学医学部附属市原病院第三内科 2産業医科大学医学部第一内科学講座 3藤田保健衛生大学医学部臨床検査部 4虎の門病院内分泌センター
ページ範囲:P.2081 - P.2093
文献購入ページに移動■ステロイド骨粗鬆症診療の現状
竹内 「ステロイド骨粗鬆症」については,1970~80年代前半までに,薬理量のステロイドを投与されている患者さんで,著明に骨折が多くなるという臨床成績が明らかにされました.その後,1990年代に入り特にビスフォスフォネート製剤の導入をきっかけに治療介入がなされるようになり,その臨床成積が飛躍的に増えてきています.現在,ステロイド治療による頻度の高い重篤な副作用としてステロイド骨粗鬆症に対する関心が高まっており,この数年,米国,英国,カナダなどから,治療指針あるいは管理指針が提唱されています.実際にわが国でも,膠原病内科,リウマチ内科を中心に,この病態が非常に注目されています.
この度,2004年8月5~7日に開催された第22回日本骨代謝学会で,わが国でのステロイド骨粗鬆症に対するガイドライン,管理基準の原案が発表されました.今回はその機会を捉え,このような座談会を企画いたしました.
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