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文献詳細

雑誌文献

medicina41巻13号

2004年12月発行

文献概要

聖路加国際病院内科グランドカンファレンス(8)

意識障害をきたし,ショック状態で搬送された75歳女性

著者: 岡田定2 飛田拓哉1 児玉知之1 綾部健吾1 山本博之1 岡島由佳1 鈴木高祐1 藤原美恵子1 不破相勲3 林田憲明4 小松康宏5 蝶名林直彦6 橋本明美7 古川恵一8 中村匡宏8 横田恭子8 西村直樹6 内山伸6

所属機関: 1聖路加国際病院内科 2聖路加国際病院(血液) 3聖路加国際病院(放射線) 4聖路加国際病院(循環器) 5聖路加国際病院(腎臓) 6聖路加国際病院(呼吸器) 7聖路加国際病院(消化器) 8聖路加国際病院(感染症)

ページ範囲:P.2109 - P.2121

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岡田(総合司会,以下総司会) それでは本日のグランドカンファレンスを始めます.症例のプレゼンテーションを,担当の児玉先生,よろしくお願いいたします.


症例提示

 児玉(担当医) 患者さんのプロフィールは75歳女性,専業主婦です.脳梗塞で左半身不随の夫の介護をしておられます.息子さんとともに3人暮らしの方です.主訴は意識障害です.

 現病歴:今まであまり医療機関を受診したことはなく,2003年12月頃より,体の節々の痛みが続いたが,放置していた.2004年2月初旬頃に微熱,咳き込みが1週間ほど続いたが,すぐに軽快した.2004年3月下旬頃より時折だるいと訴えるようになり,2004年3月26日頃から歩けなくなり寝たきりになった.息子,夫が自宅で看病していたが,4月3日夕方頃より意識障害が出現,呼びかけにも反応不良となったため,4月4日(日曜日)未明,救急車にて当院搬送受診となった.

 既往歴:50年前に帝王切開.以後時期不明だが,子宮摘除. 医療機関の定期的な受診はなかったもよう.

 家族歴:特記すべき事項はなし.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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