文献詳細
文献概要
今月の主題 腹部疾患をエコーで診る 症候からのアプローチ
便秘と下痢
著者: 水城啓1
所属機関: 1東京都済生会中央病院消化器内科
ページ範囲:P.192 - P.192
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便秘の診断は,病歴聴取が重要である.食事,運動不足,薬剤による腸管運動低下,痔などによる排便痛,また全身疾患に伴う場合もあり,症例に応じて全身検索も行う.特に長期便秘症では大腸癌が疑われるので,注腸検査や大腸ファイバーを行う.
便秘における超音波検査は,補助的なものであり,進行大腸癌のスクリーニング,イレウスの原因検索などに用いられる.最近の報告で大腸癌症例において,ニフレック®投与により穿孔などの合併症があり,大腸の狭窄とその口側の高度便秘が診断できれば,このような事態を回避できる可能性がある.
便秘の診断は,病歴聴取が重要である.食事,運動不足,薬剤による腸管運動低下,痔などによる排便痛,また全身疾患に伴う場合もあり,症例に応じて全身検索も行う.特に長期便秘症では大腸癌が疑われるので,注腸検査や大腸ファイバーを行う.
便秘における超音波検査は,補助的なものであり,進行大腸癌のスクリーニング,イレウスの原因検索などに用いられる.最近の報告で大腸癌症例において,ニフレック®投与により穿孔などの合併症があり,大腸の狭窄とその口側の高度便秘が診断できれば,このような事態を回避できる可能性がある.
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