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今月の主題 腹部疾患をエコーで診る 臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー 〈肝(びまん性)〉
急性肝炎,慢性肝炎
著者: 渡辺学1 住野泰清1
所属機関: 1東邦大学医学部消化器内科
ページ範囲:P.202 - P.202
文献購入ページに移動急性肝炎
肝は腫大し辺縁は鈍化する.脾腫や腹水をみることもある.著明な脾腫が認められた場合にはEBウイルス性の可能性が高い.実質像に特徴的所見はないが,胆汁うっ滞性はbright patternを呈する場合が多い.また,いずれの原因によるものでも,回復期にはbright patternや肝腎コントラストを認めることが多いとされている.問題は劇症肝炎であるが,今のところ劇症化を示唆する所見は得られていない.
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