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今月の主題 腹部疾患をエコーで診る 臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー 〈肝(腫瘤性)〉
肝腺腫
著者: 丸山紀史1 松谷正一1 税所宏光1 菊池保治2 篠崎正美2 後藤信昭2
所属機関: 1千葉大学大学院医学院研究院腫瘍内科学 2沼津市立病院内科
ページ範囲:P.211 - P.211
文献購入ページに移動1. 肝腺腫の臨床的特徴
経口避妊薬や蛋白同化ホルモンの服用,糖原病,チロジン血症などが背景因子として挙げられる.20~30歳台の若年者に多くみられ,正常肝に発生することが特徴である.通常は単発であるが,糖原病に合併した例では多発例も認められる.腫瘍内へ高率に出血し,短期間で増大した例や破裂によって腹腔内出血をきたした報告例もある.また経口避妊薬の連用例や糖原病に合併した場合には,悪性化の傾向を呈することもある.
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