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文献概要
今月の主題 腹部疾患をエコーで診る 臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー 〈肝(腫瘤性)〉
肝膿瘍
著者: 小榑二世1 森秀明1
所属機関: 1杏林大学医学部第3内科
ページ範囲:P.222 - P.222
文献購入ページに移動肝膿瘍は,肝内に膿瘍が形成される疾患で,原因により細菌性とアメーバ性に分類される.臨床症状として,発熱,全身倦怠感,右上腹痛などが認められ,経過によっては敗血症などの重篤な病態に移行することもあり,早期診断および早期治療が望ましい.
肝膿瘍の超音波像
発症早期は形状は不定形で,境界不明瞭な充実性腫瘤像を呈する(図1).腫瘤の内部エコーは肝実質よりやや高エコーで,一部に低エコー域を伴い,微細な点状高エコーを混在することがある.発症初期の肝膿瘍は,腹部CT上,境界不明瞭な低吸収域として描出され,一見,内部が囊胞性病変のように観察されるにもかかわらず,同時期の超音波検査では充実性病変の所見を呈するといった所見の乖離が認められることがある.
肝膿瘍の超音波像
発症早期は形状は不定形で,境界不明瞭な充実性腫瘤像を呈する(図1).腫瘤の内部エコーは肝実質よりやや高エコーで,一部に低エコー域を伴い,微細な点状高エコーを混在することがある.発症初期の肝膿瘍は,腹部CT上,境界不明瞭な低吸収域として描出され,一見,内部が囊胞性病変のように観察されるにもかかわらず,同時期の超音波検査では充実性病変の所見を呈するといった所見の乖離が認められることがある.
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