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文献詳細

雑誌文献

medicina41巻2号

2004年02月発行

文献概要

今月の主題 腹部疾患をエコーで診る 臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー 〈膵〉

囊胞腺腫

著者: 唐澤英偉1

所属機関: 1国際医療福祉大学附属熱海病院消化器内科

ページ範囲:P.237 - P.238

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囊胞腺腫は,漿液性囊胞腺腫と粘液性囊胞腺腫に分かれる.

1. 漿液性囊胞腺腫(serous cystadenoma)

 microcystic cystadenomaあるいはglycogen-rich cystadenoma とも呼ばれる.中年女性の膵尾部に好発するとされる.被膜の薄い凹凸した類球形腫瘍で,基本的に壁の薄い径数mmまでの小囊胞からなる多房性腫瘍であるが,しばしばその一部に大きな囊胞腔を含む.単純CTでは,水に近い低吸収の腫瘍で石灰化を有することがある.時に中心部に大きなものを見る.造影すると蜂窩状,海綿状を呈する.囊胞の大きさ,数により,充実性腫瘍から単房性,少数の多房性の囊胞の形をとりうる.島細胞腫,粘液性囊胞性腫瘍と類似するものがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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