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文献詳細

雑誌文献

medicina41巻2号

2004年02月発行

文献概要

今月の主題 腹部疾患をエコーで診る 臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー 〈腎(解剖と破格)〉

fetal lobulation(胎児性分葉)

著者: 入江健夫1 宮本幸夫1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学放射線医学

ページ範囲:P.244 - P.244

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胎生期の腎分節の遺残である(図1).腎は約10個の腎葉が集合してできたもので,胎生期には腎表面は腎葉に一致して膨隆し分葉の状態を呈する.通常,成長とともに膨隆は消失し,腎表面は平滑となる.この胎児性分葉は,5歳程度までにみられるとされるが,成人でも認められることがある.腎葉に一致して,腎全体にnotch(切痕)を認めることが特徴である.notchが正常の腎葉間にあり,腎皮質および髄質に異常がないことを確認する必要がある.慢性腎盂腎炎では腎葉のほぼ中央にnotchを形成することで,また,腎梗塞では同部位の皮質に菲薄化を認めることで,ある程度鑑別が可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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