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文献詳細

雑誌文献

medicina41巻2号

2004年02月発行

文献概要

今月の主題 腹部疾患をエコーで診る 臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー 〈腎(非腫瘤性)〉

腎結核

著者: 豊田圭子1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学放射線医学

ページ範囲:P.252 - P.252

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腎結核は,mycobacterium tuberculosisによる腎臓の慢性肉芽腫性炎症である.尿路結核は腎結核に始まり,尿管,膀胱,尿道へと結核が進行していく.片側性の場合は75%といわれている.

 血行性の感染にて腎皮質に最初の初期病巣が作られ,次に腎髄質ごとに乳頭部に孤立性病変を形成し,周囲実質に広がり,癒合して乾酪化や空洞の形成をする.進行すると,腎杯・腎盂粘膜に膿瘍が自壊して粘膜潰瘍を形成する.この膿により腎盂腎杯が満たされたのが結核性膿腎症である(図1).超音波像では部分的水腎症あるいは腎盂の拡張を伴わない腎杯拡張を反映して,境界の不明瞭な低エコーの腫瘤様病変が腎杯部に描出される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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