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文献詳細

雑誌文献

medicina41巻2号

2004年02月発行

文献概要

今月の主題 腹部疾患をエコーで診る 臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー 〈腎(腫瘤性)〉

腎細胞癌(RCC)

著者: 大杉圭1 大熊潔1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部放射線診断科

ページ範囲:P.255 - P.255

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腎腫瘍の7~8割を占め,高齢者に多い.尿細管上皮由来の悪性腫瘍で,古典的には無症候性血尿・側腹部痛・腫瘤触知の3主徴を呈するが,最近では無症状で偶然発見されることも多い.腎盂癌と異なり,膨張性発育を呈することが多いため,腫瘍が大きくても腎機能は保たれることが多い.

 小腫瘤である場合,内部は低~高エコーいずれもとりうるが,比較的均一であることが多い.腫瘤が増大するとともに内部の出血や壊死を反映して低エコー部分(intratumoral cyst)と高エコー部分の混在する不均一な腫瘤となる.偽被膜を反映して辺縁に低エコー帯(anechoic rim)が認められることが多く,intratumoral cystとともに腎細胞癌に特徴的な所見である(図1)1).不整な多房性囊胞性腫瘤を呈する場合もある(図2).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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