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文献詳細

雑誌文献

medicina41巻2号

2004年02月発行

文献概要

今月の主題 腹部疾患をエコーで診る 臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー 〈腎(腫瘤性)〉

腎盂癌

著者: 大杉圭1 大熊潔1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部放射線診断科

ページ範囲:P.256 - P.256

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腎盂・腎杯粘膜より発生する腫瘍で,その大部分は悪性である.腎原発悪性腫瘍の5%を占める.浸潤性の発育を呈し,腎そのものが腫瘍に置換されるため,大きな腫瘍の場合腎機能は低下する.移行上皮癌(transitional cell carcinoma:TCC)が多いが扁平上皮癌や腺癌のこともあり,この場合はより浸潤傾向が強い.移行上皮癌は多中心性発生をきたすため,尿管腫瘍,膀胱腫瘍の有無を確認することが重要である.

 多くは無症候性血尿が認められ,腫瘍や凝血塊による尿管閉塞により側腹部痛や水腎症となることがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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