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文献詳細

雑誌文献

medicina41巻2号

2004年02月発行

文献概要

今月の主題 腹部疾患をエコーで診る 臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー 〈副腎〉

副腎皮質過形成

著者: 金田智1

所属機関: 1東京都済生会中央病院放射線科

ページ範囲:P.258 - P.258

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病理学的には皮質の細胞が増加した状態を指し,被膜を欠く大小の結節を伴う結節性過形成とびまん性の過形成がある.臨床的には,下垂体や視床下部からの過剰分泌を呈するCushing病,肺癌などの異所性ACTH産生腫瘍によるCushing症候群,Conn症候群,コルチゾールの自律性過剰分泌を呈する結節性過形成,その他先天性のコルチゾール代謝異常に伴うものと,さまざまなものが含まれる.一方,非機能性で結節外の副腎皮質に過形成がない場合には,nodulesもしくはmultinodular adrenalsとして区別すべきとされる1)が,本邦では非機能性結節性過形成と診断されていることが多い.

 真の過形成もmultinodular adrenalsも,画像上は両側性の副腎の腫大,すなわち形状は維持されたまま厚みが増した状態として描出されるか,あるいは単発もしくは多発腫瘤状病変として描出されることになる(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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