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文献概要
今月の主題 腹部疾患をエコーで診る 臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー 〈副腎〉
副腎腺腫
著者: 金田智1
所属機関: 1東京都済生会中央病院放射線科
ページ範囲:P.258 - P.258
文献購入ページに移動副腎皮質の良性腫瘍である.有症状のものではCushing症候群やConn症候群を呈するものが多い.画像診断の発達とともに無症状のもの(機能性,無機能性にかかわらず)が発見される頻度が増えてきている.画像診断で偶然副腎に腫瘤が発見されたものを偶発腫(insidentaloma)と呼ぶ.
超音波検査での確実な描出(特に左側の副腎腫瘤)は困難であるので,有症状のものはCTでの評価が基本である.超音波検査では,内部エコーが均一で低エコーの境界鮮明な丸い腫瘤として描出されることがほとんどである.褐色細胞腫と異なり,比較的大きいものでも囊胞状変性や出血を伴うことは少ない.Cushing症候群を呈するものは3cm大程度,Conn症候群を呈するものは1cm大程度のことが多いことは知っておいたほうがよい(図1).
超音波検査での確実な描出(特に左側の副腎腫瘤)は困難であるので,有症状のものはCTでの評価が基本である.超音波検査では,内部エコーが均一で低エコーの境界鮮明な丸い腫瘤として描出されることがほとんどである.褐色細胞腫と異なり,比較的大きいものでも囊胞状変性や出血を伴うことは少ない.Cushing症候群を呈するものは3cm大程度,Conn症候群を呈するものは1cm大程度のことが多いことは知っておいたほうがよい(図1).
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