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文献詳細

雑誌文献

medicina41巻2号

2004年02月発行

今月の主題 腹部疾患をエコーで診る

臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー 〈副腎〉

褐色細胞腫

著者: 金田智1

所属機関: 1東京都済生会中央病院放射線科

ページ範囲:P.259 - P.259

文献概要

副腎髄質由来の腫瘍である.カテコールアミンを産生し,心悸亢進や頭痛などを起こす.高血圧は発作性のものだけでなく持続性のものもある.副腎外10%,両側性10%,悪性10%であることから「10%病」と呼ばれる.家族性発生のものや多発性内分泌腫瘍(MEN)では,両側性のものがみられる.

 無症候性の症例では,超音波検査で偶然発見されることもあるが,左副腎腫瘤は3cmを超えるような大きさでも見落とすことがしばしばある.したがって褐色細胞腫が疑われる症例では,CTかMRIの検査が基本の画像診断である.また副腎外のものを検索するためには全身を検索できるMIBGシンチグラムが有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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