文献詳細
文献概要
今月の主題 腹部疾患をエコーで診る 臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー 〈副腎〉
褐色細胞腫
著者: 金田智1
所属機関: 1東京都済生会中央病院放射線科
ページ範囲:P.259 - P.259
文献購入ページに移動副腎髄質由来の腫瘍である.カテコールアミンを産生し,心悸亢進や頭痛などを起こす.高血圧は発作性のものだけでなく持続性のものもある.副腎外10%,両側性10%,悪性10%であることから「10%病」と呼ばれる.家族性発生のものや多発性内分泌腫瘍(MEN)では,両側性のものがみられる.
無症候性の症例では,超音波検査で偶然発見されることもあるが,左副腎腫瘤は3cmを超えるような大きさでも見落とすことがしばしばある.したがって褐色細胞腫が疑われる症例では,CTかMRIの検査が基本の画像診断である.また副腎外のものを検索するためには全身を検索できるMIBGシンチグラムが有用である.
無症候性の症例では,超音波検査で偶然発見されることもあるが,左副腎腫瘤は3cmを超えるような大きさでも見落とすことがしばしばある.したがって褐色細胞腫が疑われる症例では,CTかMRIの検査が基本の画像診断である.また副腎外のものを検索するためには全身を検索できるMIBGシンチグラムが有用である.
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