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文献詳細

雑誌文献

medicina41巻2号

2004年02月発行

文献概要

今月の主題 腹部疾患をエコーで診る 臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー 〈消化管〉

炎症性腸疾患

著者: 水城啓1

所属機関: 1東京都済生会中央病院消化器内科

ページ範囲:P.273 - P.273

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大腸憩室炎では,超音波は診断に有用であるうえに,重症度判定も可能である.下腹部痛で来院し,憩室炎が疑われた場合には,至急血液検査,超音波検査をオーダーし,憩室炎の診断がつけば速やかに治療を開始する.また右下腹部痛では虫垂炎との鑑別が困難なこともあり,適宜CTを併用すべきである.

 Crohn病,潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の診断の基本は臨床症状,臨床所見であり,検査の基本は注腸検査,大腸ファイバーである.超音波は補助的な手段として用いられるべきである.時に非典型的な症状のスクリーニングでCrohn病が指摘されることがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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