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今月の主題 腹部疾患をエコーで診る 臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー 〈消化管〉
大腸癌
著者: 水城啓1
所属機関: 1東京都済生会中央病院消化器内科
ページ範囲:P.275 - P.275
文献購入ページに移動大腸癌は低エコーの壁肥厚として描出される.内腔のガスが強エコー,さらにそれを取り囲むように低エコーの腫瘍が認められ,全体が腎の構造に類似するため,pseudokidney signと呼ばれる(図1).正常の腸管壁と連続することを確認する.部位的には,脾彎曲部は描出困難である.右側結腸では便通異常をきたしにくいので,偶然発見されることが多い.超音波検査でリンパ節転移,肝転移が先に発見され,同時に超音波検査で原発の検索を行い,大腸癌が発見できることがある(図2).
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