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文献詳細

雑誌文献

medicina41巻2号

2004年02月発行

今月の主題 腹部疾患をエコーで診る

臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー 〈腹部大動脈・その他〉

腎血管性高血圧症

著者: 大杉圭1 大熊潔1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部放射線診断科

ページ範囲:P.282 - P.282

文献概要

腎血管性高血圧は,片側ないし両側の腎動脈およびその分枝の狭窄により腎灌流圧が低下し,レニン・アンギオテンシン系が賦活されることにより発症する.

 腎動脈狭窄の原因はさまざまで,粥状動脈硬化,線維筋性異形成,大動脈炎症候群,結節性多発動脈炎,解離性大動脈瘤,動脈瘤,腎動静脈瘻,腎外腫瘤による腎動脈圧排,外傷,腎下垂,先天性狭窄,術後吻合部狭窄,神経線維腫症,血栓,塞栓などが挙げられ,そのうち粥状動脈硬化(atherosclerosis:AS),線維筋性異形成(fibromuscular dysplasia:FMD)が大部分を占め,本邦では大動脈炎症候群の頻度も欧米に比して高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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