icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina41巻2号

2004年02月発行

今月の主題 腹部疾患をエコーで診る

column 臓器抽出のコツ

卵巣

著者: 佐久間亨1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学放射線医学

ページ範囲:P.284 - P.284

文献概要

 卵巣の位置は子宮の位置によりさまざまに変化するが,通常は子宮底部の外側,外腸骨動静脈の内側に認められることが多い.経腹超音波では,描出の妨げとなる腸管ガスを下部骨盤腔から排除し,膀胱を音響窓として用いるために,検査1時間前に1~1.5lの水分を摂取し,尿を溜めておくことが必要である.

 卵巣は年齢,月経周期により描出像が異なる.年齢による変化では思春期前にはまだ小さく,また閉経後には萎縮し同定できないことが多い.思春期以降においては5~10mm大の数個の無エコー域(卵胞)を内包する長径4cm以下の腫瘤として描出される.そのうち排卵卵胞は1日に1~2mmずつ増大し,排卵直前には18~22mm前後にまで達するが,通常は径3cm以下である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら