文献詳細
文献概要
今月の主題 腹部疾患をエコーで診る column 臓器抽出のコツ
腎
著者: 大杉圭1 大熊潔1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部放射線診断科
ページ範囲:P.303 - P.303
文献購入ページに移動 腎の観察には,必ず横断・縦断の2方向にて行うことにより死角をなくすように心がける.腎門に近い背側部は占拠性病変の発見が困難なことは,覚えておいたほうがよい.
右腎は肝を音響窓として,基本的には深吸気にて行う.左下側臥位で肝を音響窓として右肋骨弓下に横断像を観察する.そして肋弓下縦走査により観察し,肝腎コントラストが良好に認識できる写真を残すようにする.次に縦断像にて観察し,必要なら腎の長径を計測する.下極が腸管ガスに重なることが多いので,吸気時のみではなく,呼気時での観察も有効なことがある.
右腎は肝を音響窓として,基本的には深吸気にて行う.左下側臥位で肝を音響窓として右肋骨弓下に横断像を観察する.そして肋弓下縦走査により観察し,肝腎コントラストが良好に認識できる写真を残すようにする.次に縦断像にて観察し,必要なら腎の長径を計測する.下極が腸管ガスに重なることが多いので,吸気時のみではなく,呼気時での観察も有効なことがある.
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