文献詳細
文献概要
今月の主題 腹部疾患をエコーで診る column 臓器抽出のコツ
脾
著者: 小川眞広1
所属機関: 1駿河台日本大学病院内科
ページ範囲:P.305 - P.305
文献購入ページに移動 脾臓を撮影する際には,施設により右側を頭側とし脾臓を画面の右側に描出する場合と,他の肋間走査と同様に画面の左側を頭側とする場合があるので注意が必要である.観察は,右側臥位でやや前方より見上げるように描出するか,背臥位にし左の肋間から描出する.前者では吸気で圧迫し消化管ガスを圧排すること,後者では呼気で肺の多重反射を少なくすることがポイントとなるが,いずれの場合でも探触子のtiltingを利用し広い範囲の観察を心がける.
脾腫の判定はいくつかあるが,大藤らの方法によるものが簡便であり,脾門部を描出し,下極までの距離(cm)と直角の方向の距離(cm)の積をSI(spleen index)とし,SI<15を正常,SI ≧ 20を脾腫として用いている.
脾腫の判定はいくつかあるが,大藤らの方法によるものが簡便であり,脾門部を描出し,下極までの距離(cm)と直角の方向の距離(cm)の積をSI(spleen index)とし,SI<15を正常,SI ≧ 20を脾腫として用いている.
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