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輸血のきほん(3)
赤血球製剤
著者: 奧山美樹1
所属機関: 1東京都立駒込病院輸血・細胞治療科
ページ範囲:P.325 - P.329
文献購入ページに移動 赤血球製剤の輸血は,出血や貧血に対して行われる補充療法である.効果的な治療法の一つではあるが,正しい根拠に基づかずに慣習的な使用法が行われる場合も依然として多く,使用量が過剰になりやすい側面をもっている.今後,少子高齢化社会に伴う輸血使用患者の増加と献血者の減少で,輸血用血液が不足することが危惧されている.限りある血液をより有効に利用するためには適正な使用が必要である.
また,近年新しい検査法(NAT:核酸増幅検査)の導入により,日本赤十字社(日赤)血液センターから供給される血液の輸血関連感染症に対する安全性は,以前に比べ飛躍的に向上した.しかし,どんなに検出感度を高めた検査を行っても,輸血による感染を皆無にすることは困難である.最近でも,輸血による感染症に関する記事が頻繁に新聞などに取り上げられている.患者の安全のためにも不必要な輸血は絶対に行ってはいけない.
また,近年新しい検査法(NAT:核酸増幅検査)の導入により,日本赤十字社(日赤)血液センターから供給される血液の輸血関連感染症に対する安全性は,以前に比べ飛躍的に向上した.しかし,どんなに検出感度を高めた検査を行っても,輸血による感染を皆無にすることは困難である.最近でも,輸血による感染症に関する記事が頻繁に新聞などに取り上げられている.患者の安全のためにも不必要な輸血は絶対に行ってはいけない.
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