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今月の主題 アレルギー診療Update アレルギー疾患の診断と治療
アトピー性皮膚炎治療ガイドライン
著者: 佐伯秀久1 玉置邦彦1
所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科皮膚科学
ページ範囲:P.366 - P.368
文献購入ページに移動アトピー性皮膚炎治療ガイドラインの主なものとして,厚生科学研究班が作成したものと日本皮膚科学会が作成したものとがあり,前者は臨床医を広く対象に,後者は皮膚科診療を専門とする医師を対象に書かれている.
厚生科学研究班のガイドラインでは治療の基本として,①原因・悪化因子の検索と対策,②スキンケア(皮膚機能異常の補正),③薬物療法,の3つの柱を挙げており,これら3点はどれも同等に重要である.
外用療法では,炎症の抑制にはステロイド外用薬やタクロリムス外用薬を用い,皮膚炎が軽快するに従って保湿剤に変更することを基本とする.ステロイド外用薬の強度は重症度に加え,個々の皮疹の部位と性状および年齢に応じて選択する.
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