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今月の主題 アレルギー診療Update アレルギー治療薬の上手な使い方 アレルギー疾患治療における最近の話題
薬物アレルギー―重症型薬疹を中心に
著者: 中田土起丈1 飯島正文1
所属機関: 1昭和大学医学部皮膚科学教室
ページ範囲:P.446 - P.447
文献購入ページに移動重症型薬疹としてはStevens-Johnson症候群(SJS),中毒性表皮壊死症(toxic epidermal necrolysis:TEN),drug-induced hypersensitivity syndrome(DIHS)などがある.
SJSでは皮膚の紅斑に加えて,発熱,皮膚粘膜移行部の重症の粘膜疹を伴う.
TENでは全身の10%以上の皮膚に水疱,びらんを認める.
DIHSは高熱と臓器障害を伴う薬疹で,発症2~3週後にHHV-6の再活性化を生じる.
DIHSの原因薬剤は比較的限られているが,発症は内服開始2~6週後で,薬剤中止後も症状が遷延化する.
重症型薬疹の治療法としては,ステロイド全身投与,免疫グロブリン療法,血漿交換療法,免疫抑制薬などが挙げられる.
重症型薬疹の治療方針の決定に際しては,以降の病態の予測が不可欠である.また眼科医と協力して,眼科的後遺症を予防する必要がある.
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