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文献概要
今月の主題 臨床行動に結びつく検査戦略 検査戦略の正しい理解
院内感染対策と臨床検査
著者: 奥住捷子1 増田道明2
所属機関: 1獨協医科大学病院医療安全管理部感染防止対策課 2獨協医科大学微生物学講座
ページ範囲:P.770 - P.773
文献購入ページに移動院内(病院)感染には,①入院患者が,原疾患とは別に新たに感染した感染症と,②医療従事者が院内で罹患した感染症とがある.
院内感染にかかわる臨床検査には,感染症の起因微生物検出検査,保菌調査があり,アウトブレイク時の介入・立ち入り検査とその検出菌の分子疫学的解析などがある.
院内感染の原因は,日和見感染,医療器具などの挿入(各種カテーテルやドレーンなどの異物)に伴う感染,血液を介した感染,市中から持ち込まれた微生物による感染などに分けられる.
院内感染は,日和見感染をも含むため,あらゆる微生物が起因微生物となりうる.
院内感染防止の予防策には,標準予防策をもとに病原体別に空気感染予防策,飛沫感染予防策,接触感染予防策をとる.
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