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文献詳細

雑誌文献

medicina41巻5号

2004年05月発行

文献概要

今月の主題 臨床行動に結びつく検査戦略 よくみる疾患の効果的な臨床検査

ウイルス肝炎(肝癌を含む)

著者: 石井耕司1 住野泰清1

所属機関: 1東邦大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.811 - P.814

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ポイント

 近年,A~E型肝炎以外の肝炎ウイルスとされるウイルスが同定されているが,それらが肝炎を引き起こすかどうかについては疑問である.

 日常診療における急性肝炎の原因のほとんどはA型またはB型肝炎ウイルス感染である(ただし最近,海外渡航歴のないE型肝炎の報告が増加している).

 慢性肝炎のほとんどはB型,またはC型肝炎ウイルス感染である.

 C型肝炎ウイルスは本邦では以前から,セロタイプ1,2の2種類に分類(genotype分類では 1b,2a,2b)されているが,最近,B型肝炎もgenotype分類が可能となり(保険適用はない),本邦における従来型であるgenotype C,B(日本型Bj,アジア型Ba)に加えて,欧米型のAやDなども検出されるようになってきており,それぞれ特徴が報告されている6)

 近年の遺伝子学的検査の進歩により,ウイルス肝炎についての知見が集積するものと思われ,常に新しい情報を得る必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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