文献詳細
今月の主題 臨床行動に結びつく検査戦略
よくみる疾患の効果的な臨床検査
文献概要
ポイント
近年,A~E型肝炎以外の肝炎ウイルスとされるウイルスが同定されているが,それらが肝炎を引き起こすかどうかについては疑問である.
日常診療における急性肝炎の原因のほとんどはA型またはB型肝炎ウイルス感染である(ただし最近,海外渡航歴のないE型肝炎の報告が増加している).
慢性肝炎のほとんどはB型,またはC型肝炎ウイルス感染である.
C型肝炎ウイルスは本邦では以前から,セロタイプ1,2の2種類に分類(genotype分類では 1b,2a,2b)されているが,最近,B型肝炎もgenotype分類が可能となり(保険適用はない),本邦における従来型であるgenotype C,B(日本型Bj,アジア型Ba)に加えて,欧米型のAやDなども検出されるようになってきており,それぞれ特徴が報告されている6).
近年の遺伝子学的検査の進歩により,ウイルス肝炎についての知見が集積するものと思われ,常に新しい情報を得る必要がある.
近年,A~E型肝炎以外の肝炎ウイルスとされるウイルスが同定されているが,それらが肝炎を引き起こすかどうかについては疑問である.
日常診療における急性肝炎の原因のほとんどはA型またはB型肝炎ウイルス感染である(ただし最近,海外渡航歴のないE型肝炎の報告が増加している).
慢性肝炎のほとんどはB型,またはC型肝炎ウイルス感染である.
C型肝炎ウイルスは本邦では以前から,セロタイプ1,2の2種類に分類(genotype分類では 1b,2a,2b)されているが,最近,B型肝炎もgenotype分類が可能となり(保険適用はない),本邦における従来型であるgenotype C,B(日本型Bj,アジア型Ba)に加えて,欧米型のAやDなども検出されるようになってきており,それぞれ特徴が報告されている6).
近年の遺伝子学的検査の進歩により,ウイルス肝炎についての知見が集積するものと思われ,常に新しい情報を得る必要がある.
掲載誌情報