icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina41巻6号

2004年06月発行

文献概要

院内感染コントロールABC(6) (最終回)

職員への院内感染対策

著者: 遠藤和郎1

所属機関: 1沖縄県立中部病院内科

ページ範囲:P.1056 - P.1060

文献購入ページに移動
症例提示

 1年次研修医.発熱,咽頭痛,全身の水疱にて救急室受診.

 2週間前に救急室で水痘の児を診察.当直後から全身倦怠感出現.夜から発疹に気づく.翌日,全身に水疱が広がり,38℃以上の発熱が続き,入院となった.診断は水痘.4日間入院し,皮疹が痂皮化するまで8日間研修を休んだ.体調が回復するまで,8回の夜勤を他研修医に代わってもらった.医療費として約5万円支払った.水痘潜伏期間から発症時まで,この研修医は小児悪性腫瘍グループを研修しており,重症免疫不全児5名の診察をしていることが判明した.わが国には水痘用高力価γグロブリンがないため,仕方なくアシクロビルを予防投与した.幸い,水痘感染者は出なかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?