medicina41巻7号

2004年07月発行

今月の主題 臨床医のための呼吸調節と障害

呼吸調節障害の基礎知識

しゃっくり

著者： 坂井邦彦¹ 佐藤誠²

所属機関： ¹新潟大学大学院医歯学総合科学科内部環境医学講座(第2内科) ²上越教育大学保健管理センター

ページ範囲：P.1104 - P.1106

文献概要

ポイント

　しゃっくり(吃逆)は，吸気筋の不随意的痙性収縮による短く強力な吸気努力と声門閉鎖からなる反復現象である．

　しゃっくりの役割は不明であるが，原始的反射の痕跡という考え方が有力である．

　慢性しゃっくりの原因は不明なことが多いが，時に悪性腫瘍が潜在していることがあり，原疾患の検索は必須である．