medicina41巻8号

2004年08月発行

今月の主題 内科医が診るしびれと痛み

内科的疾患の診断と治療

脊髄・馬尾疾患に伴うしびれと痛み

著者： 安藤哲朗¹ 杉浦真¹ 加藤博子¹

所属機関： ¹愛知県厚生連安城更生病院神経内科

ページ範囲：P.1332 - P.1334

文献概要

ポイント

　脊髄疾患の診断には，部位診断(高位，横断面の広がり)と質的診断の両者が必要である．

　脊髄硬膜動静脈瘻(arteriovenous fistula：AVF)は，有効な治療があるので，見逃してはいけない．

　四肢の一定部位に起こる短時間の発作的な疼痛と痙攣(painful tonic seizure)やかゆみ発作(paroxysmal itching)は，多発性硬化症で特徴的な症候である．