icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina41巻8号

2004年08月発行

文献概要

今月の主題 内科医が診るしびれと痛み しびれと痛みに対する対症療法

ビタミン剤は有効か

著者: 高橋一司1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構東京医療センター神経内科

ページ範囲:P.1364 - P.1368

文献購入ページに移動
ポイント

 しびれと痛みに対するビタミン剤の有効性は,エビデンスとして確立されていない.

 臨床試験の結果から,B1製剤は痛みを中心にした病状に,B12製剤はしびれや異常感覚に対して効果が期待できる.

 治療効果が不明瞭の場合には,長期に及ぶ投与の継続は避けるべきである.臨床試験では4週間程度,長くても3カ月以内に効果が確認されていることが多く,長期にわたる治療の有効性はほとんど検討されていないからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?