medicina41巻9号

2004年09月発行

今月の主題 内科レッド・フラッグサイン―よくある症候から危険を見抜く

胸痛，息切れ

飲酒の翌朝の胸痛

著者： 杉山正悟¹ 古賀英信¹ 小川久雄¹

所属機関： ¹熊本大学医学部附属病院循環器内科

ページ範囲：P.1486 - P.1488

文献概要

ポイント

　飲酒は冠攣縮性狭心症を誘発することが知られている．

　飲酒後，酔いが覚める頃(朝方)に冠攣縮性狭心症が起こる．

　飲酒後の冠攣縮性狭心症は，失神や急性心筋梗塞の原因ともなる．

　冠攣縮性狭心症は突然死をきたす可能性のある疾患である．