文献詳細
文献概要
今月の主題 内科レッド・フラッグサイン―よくある症候から危険を見抜く 胸痛,息切れ
吸気性の喘鳴
著者: 松本強1
所属機関: 1沖縄県立中部病院呼吸器科
ページ範囲:P.1494 - P.1497
文献購入ページに移動ポイント
通常治療に反応が乏しい喘息(難治性喘息)では,上気道狭窄は常に鑑別すべき疾患の一つである.
吸気時のみ喘鳴(stridor)は気管支喘息ではない.stridorを考慮して,発声部位,時相を同定する注意深い聴診を行う.
急性の吸気性喘鳴は上気道閉塞の救急(medical emergency)である.診断の遅れは,致死的窒息発作となる危険があり,迅速な診断と気道確保が必要となる.
慢性の吸気性喘鳴は気管内腫瘍,vocal cord dysfunctionなどとの鑑別が必要で,flow-volume loopは有用である.
喉頭ファイバースコープ,気管支鏡,肺CTは確定診断に有用である.
通常治療に反応が乏しい喘息(難治性喘息)では,上気道狭窄は常に鑑別すべき疾患の一つである.
吸気時のみ喘鳴(stridor)は気管支喘息ではない.stridorを考慮して,発声部位,時相を同定する注意深い聴診を行う.
急性の吸気性喘鳴は上気道閉塞の救急(medical emergency)である.診断の遅れは,致死的窒息発作となる危険があり,迅速な診断と気道確保が必要となる.
慢性の吸気性喘鳴は気管内腫瘍,vocal cord dysfunctionなどとの鑑別が必要で,flow-volume loopは有用である.
喉頭ファイバースコープ,気管支鏡,肺CTは確定診断に有用である.
掲載誌情報