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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻10号

2005年10月発行

聖路加国際病院内科グランドカンファレンス(最終回)

既往に悪性リンパ腫があり,2週間前より倦怠感・食欲不振が強まり,入院となった71歳女性

著者: 大岩孝誌1 児玉知之1 岡田定1 大島一太1 和田匡史1 山雄さやか1 立之美佳1 道川武紘1 四津里英1 氣比恵1 出雲博子1 安斉均1 福井次矢1 田中まゆみ1 林田憲明1

所属機関: 1聖路加国際病院

ページ範囲:P.1836 - P.1849

文献概要

大岩(総司会) それでは,本日のグランドカンファレンスを始めます.和田先生,症例のプレゼンテーションをお願いいたします.

症例呈示

 和田(担当医) 症例は71歳,女性.夫と2人暮らし.悪性リンパ腫の既往があり,骨浸潤および胸腰椎の圧迫骨折のため,ADLは一部介助を必要とし,歩行や排泄は何とか自分で行えます.performance statusは2でした.受診時の主訴は食欲不振と全身倦怠感です.既往歴(表1)は悪性リンパ腫を67歳時に診断され,ほかに慢性心房細動,帯状疱疹,胃潰瘍,急性膵炎があります.悪性リンパ腫は,手術-CHOP療法-再発-放射線療法-再発-放射線療法とMECP療法・リツキサン療法-再発-放射線療法とリツキサン療法-無治療で長期寛解,再発なしという経過を辿っています(表2).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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