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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集 一般検査 髄液その他の穿刺液

胸水・腹水検査

著者: 猪狩淳

所属機関:

ページ範囲:P.48 - P.49

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胸水・腹水貯留のメカニズムと臨床的意義

 胸水は胸膜腔内に,腹水は腹腔内に組織間液が病的に異常貯留,増加した状態である.その貯留液の性状により,一般的に漏出液と滲出液に分ける.

 漏出液は組織破壊を伴わない非炎症性疾患でみられることが多く,血管内から血管外の組織や体腔に漏れ出た体液で,血漿膠質浸透圧の低下,静脈圧の上昇,血管透過性の亢進などによる.滲出液は漿膜の炎症や破壊を伴う疾患でみられ,炎症により毛細血管が拡張し,血管の透過性が亢進して血液成分が血管外へ滲出した体液である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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