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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集 血液検査 血球検査

末梢血液像

著者: 押味和夫1

所属機関: 1順天堂大学医学部血液内科

ページ範囲:P.79 - P.81

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 末梢血液像をみるという診療行為は血液疾患診断のための基本である.しかし,実際には病院の中央検査部や外部の検査センターなどにオーダーしたあと,その結果を受け取るだけで,末梢血塗抹標本を実際にみる機会は少ない.特に血液内科を専攻しない研修医や勤務医,開業医にとっては,これをみることなしに医療行為が可能といっても過言ではない.しかし,ここでは基本に戻って,末梢血液像をみる際にどのような点に注意してみる必要があるかについて解説する.

塗抹標本の肉眼での観察

 染色塗抹標本を観察する場合,まず肉眼で色調をみる.正常の末梢血液ならピンク色を呈するが,白血病で白血球数が高度に増加しているときや,多発性骨髄腫で高γ-グロブリン血症があるときなどは青みが強くなる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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