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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集

血液検査 血球検査

特殊染色

著者: 土屋達行1

所属機関: 1日本大学医学部臨床検査医学講座

ページ範囲:P.89 - P.91

文献概要

異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 血液細胞に対する特殊染色とは,末梢血,あるいは骨髄塗抹標本上の細胞質内,あるいは細胞表面に存在する酵素,脂質,多糖類や微量金属などの物質を染色法によって染め分け,検出する方法である.これらの特定の物質を検出することで細胞の同定,鑑別,細胞の機能,あるいは特定の物質の産生,不足などを推定することが可能である.多数の特殊染色があるが,本稿では主に臨床的有用性が高く,保険適用になっている染色法と臨床的意義について述べる.

 1. ペルオキシダーゼ染色

 顆粒球系細胞や単球系細胞の細胞質に特異的に存在するミエロペルオキシダーゼ活性を証明することで顆粒球系細胞とリンパ球系細胞の鑑別に用いる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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