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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集 血液検査 凝固・線溶系検査

FDP/Dダイマー

著者: 矢部麻里子1 池田康夫1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部内科

ページ範囲:P.112 - P.113

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 FDPはフィブリノゲンやフィブリンのプラスミンによる分解産物の総称であり,線溶亢進の指標とされる.フィブリノゲンおよび不安定フィブリンは構造上,プラスミンによる線溶分解を受けると2つのD分画とE分画になる(FDP-DとFDP-E).一方,安定化フィブリンは架橋結合を形成していることから,線溶分解によりDDE架橋複合体が形成される.

 これらのうち,抗フィブリン抗体で測定されるFDPをtotal-FDP,抗FDP-E抗体で測定されるFDPをFDP-E,抗DDモノクローナル抗体で測定されるFDPをDダイマーと呼び,ラテックス免疫比濁法,ラテックス凝集法で定量測定を行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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