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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集

血液生化学検査 蛋白

クリオグロブリン(cryoglobulin)

著者: 松田重三1

所属機関: 1帝京大学医学部内科学

ページ範囲:P.148 - P.149

文献概要

異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 クリオグロブリンとは,37℃前後から沈殿・凝固し,37℃以上に加温すると再溶解する異常蛋白である.クリオグロブリンが出現する病態をクリオグロブリン血症(cryoglobulinemia)という.クリオグロブリンの大半は,何らかの疾患に伴って出現する病的異常蛋白である.出現するクリオグロブリンのタイプにより,基礎疾患がある程度推察できる

 1. I型クリオグロブリン

 多発性骨髄腫や原発性マクログロブリン血症に伴って出現する.頻度は低いが,リンパ網内系増殖性疾患や,本態性(特発性)クリオグロブリン血症でもみられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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