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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集

血液生化学検査 蛋白

Bence Jones 蛋白

著者: 河野幹彦1 櫻林郁之介1

所属機関: 1自治医科大学附属大宮医療センター臨床検査部

ページ範囲:P.150 - P.151

文献概要

異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 Bence Jones蛋白(BJP)は形質細胞・B細胞系の増殖性疾患において産生された単クローン性L鎖(κ型またはλ型)である.通常は二量体(分子量44,000)で存在するため,容易に腎糸球体から濾過され尿中に排泄される.そのため血清より尿で検出されやすい(図1).ただ,四量体以上に重合すると尿中での検出率が低下することがある.

検体採取上の注意

 尿検体については,早朝尿,随時尿,24時間尿のいずれでも問題ないが,早朝尿または24時間尿が望ましいとの報告1)がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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