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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集

血液生化学検査 糖質および関連物質

グリコヘモグロビン(HbA1c)

著者: 平田昭彦1 富永真琴1

所属機関: 1山形大学医学部液性病態診断医学

ページ範囲:P.224 - P.226

文献概要

異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 グリコヘモグロビンとは,赤血球内のヘモグロビンにグルコースが非酵素的に結合した糖化ヘモグロビンのことであり,ヘモグロビンAのβ鎖N末端のバリンにグルコースが非酵素的にシッフ塩基結合をしてアルジミンとなり,さらにアマドリ転位を受けてケトアミン化合物となる.このうち,前者は可逆性で不安定型HbA1c,後者は不可逆性で安定型HbA1cと呼ばれる.

 測定法の主流は高速液体クロマトグラフィ(high performance liquid chromatography:HPLC)法であり,陽イオン交換樹脂を用いると図1のように検出され,現在は安定型HbA1cのみを測定し,算出している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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