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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集 血液生化学検査 糖質および関連物質

インスリン受容体,抗インスリン受容体抗体

著者: 内潟安子1

所属機関: 1東京女子医科大学糖尿病センター

ページ範囲:P.242 - P.243

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病型と合併疾患

 インスリン自体に対する抗体の存在とともに,インスリン受容体に対しても自己抗体が産生されることが知られている.1975年のFlierらや1976年のKahnらの報告がこの基礎をつくった.

 インスリン受容体異常症という概念がKahnによって確立されるのであるが,これはインスリン受容体後のシグナル伝達に障害が起こるために,インスリン抵抗性を引き起こす.インスリンの血糖降下作用が不十分の状態になるわけで,血糖は上昇する.インスリン受容体そのものの異常によるインスリン受容体異常症をA型,インスリン受容体の抗体が存在するためにインスリンのインスリン受容体への結合が阻害されるものをインスリン受容体異常症B型と名称された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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