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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集 血液生化学検査 糖質および関連物質
インスリン受容体,抗インスリン受容体抗体
著者: 内潟安子1
所属機関: 1東京女子医科大学糖尿病センター
ページ範囲:P.242 - P.243
文献購入ページに移動インスリン自体に対する抗体の存在とともに,インスリン受容体に対しても自己抗体が産生されることが知られている.1975年のFlierらや1976年のKahnらの報告がこの基礎をつくった.
インスリン受容体異常症という概念がKahnによって確立されるのであるが,これはインスリン受容体後のシグナル伝達に障害が起こるために,インスリン抵抗性を引き起こす.インスリンの血糖降下作用が不十分の状態になるわけで,血糖は上昇する.インスリン受容体そのものの異常によるインスリン受容体異常症をA型,インスリン受容体の抗体が存在するためにインスリンのインスリン受容体への結合が阻害されるものをインスリン受容体異常症B型と名称された.
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