文献詳細
文献概要
特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集 血液生化学検査 脂質・リポ蛋白
総コレステロール(TC)
著者: 小菅清彦1 武城英明2 齋藤康1
所属機関: 1千葉大学大学院医学系研究科細胞治療学 2千葉大学大学院医学系研究科臨床遺伝子応用医学
ページ範囲:P.250 - P.253
文献購入ページに移動異常値の出るメカニズムと臨床的意義
高脂血症は増加したリポ蛋白によりWHO表現型分類Ⅰ~Ⅴ型に分類される(表1).増加したリポ蛋白の判定法として超遠心法やポリアクリルアミドゲル(PAG)電気泳動などがあるが,日常診療では容易でなく,血清静置試験または血清脂質値(TC値,TG値)から,表1に示すように増加しているリポ蛋白が推測できる.TC値の異常の出るメカニズムとして,これらのリポ蛋白が増加または減少することが挙げられる.その中で,TC値の上昇する病態をWHO分類に則して述べる.
掲載誌情報