icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集 血液生化学検査 脂質・リポ蛋白

TG(トリグリセリド)

著者: 板倉弘重1

所属機関: 1茨城キリスト教大学食物健康科学科

ページ範囲:P.256 - P.258

文献購入ページに移動
異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 TG(triglyceride)はグリセロールに3分子の脂肪酸が結合したもので,脂肪酸の貯蔵と運搬体として機能している.食事から摂取された脂肪酸は,小腸でTGに再合成されてアポB48と結合し,カイロミクロン(CM)として分泌される.食後の高TG血症はCMの増加による.

 CMはアポCⅡの存在下でリポ蛋白リパーゼ(LPL)の作用を受けてCMレムナントに変化する.CMレムナントは主に肝に取り込まれる.アポCⅡあるいはLPL欠損症では,CMが血中に停滞し高TG血症となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら