文献詳細
特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集
血液生化学検査 血液ガス・電解質・微量金属
文献概要
異常値の出るメカニズムと臨床的意義
血漿浸透圧(Posm)は,その溶質であるNa,K,グルコース,尿素窒素などのモル濃度の総和により決定される.浸透圧は溶液中の溶質粒子数に比例し,総溶質濃度の上昇により浸透圧,沸点,蒸気圧の上昇と氷点の降下ももたらす.その原理を用い,臨床検査的には氷点降下法が用いられる1).原理的には溶質1Mが純水1kgに溶解しているとき,氷点温度が1.858℃低下することを利用したもので,mOsm/kg=(氷点温度/-1.858℃)×1000で求められる.一般的には血漿(血清)の浸透圧は次式で算出できる.
Posm(mOsm/l)=2×(Na+K)[mEq/l]+
(グルコース)/18[mg/dl]+
(尿素窒素)/2.8[mg/dl]………………(1)
血漿浸透圧(Posm)は,その溶質であるNa,K,グルコース,尿素窒素などのモル濃度の総和により決定される.浸透圧は溶液中の溶質粒子数に比例し,総溶質濃度の上昇により浸透圧,沸点,蒸気圧の上昇と氷点の降下ももたらす.その原理を用い,臨床検査的には氷点降下法が用いられる1).原理的には溶質1Mが純水1kgに溶解しているとき,氷点温度が1.858℃低下することを利用したもので,mOsm/kg=(氷点温度/-1.858℃)×1000で求められる.一般的には血漿(血清)の浸透圧は次式で算出できる.
Posm(mOsm/l)=2×(Na+K)[mEq/l]+
(グルコース)/18[mg/dl]+
(尿素窒素)/2.8[mg/dl]………………(1)
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