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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集

血液生化学検査 血液ガス・電解質・微量金属

血漿浸透圧(Posm)

著者: 和合健彦1 平田結喜緒1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科分子内分泌内科学

ページ範囲:P.289 - P.291

文献概要

異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 血漿浸透圧(Posm)は,その溶質であるNa,K,グルコース,尿素窒素などのモル濃度の総和により決定される.浸透圧は溶液中の溶質粒子数に比例し,総溶質濃度の上昇により浸透圧,沸点,蒸気圧の上昇と氷点の降下ももたらす.その原理を用い,臨床検査的には氷点降下法が用いられる1).原理的には溶質1Mが純水1kgに溶解しているとき,氷点温度が1.858℃低下することを利用したもので,mOsm/kg=(氷点温度/-1.858℃)×1000で求められる.一般的には血漿(血清)の浸透圧は次式で算出できる.

 Posm(mOsm/l)=2×(Na+K)[mEq/l]+

    (グルコース)/18[mg/dl]+

    (尿素窒素)/2.8[mg/dl]………………(1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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