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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集

内分泌学的検査 副腎

コルチゾール

著者: 板橋明1

所属機関: 1埼玉医科大学臨床検査医学

ページ範囲:P.334 - P.335

文献概要

 コルチゾールは副腎の束状層で作られるステロイドホルモンでACTH(副腎皮質刺激ホルモン)の刺激により合成され,分泌される.コルチゾールは逆にACTHに対してネガティブフィードバック機能をもつ.生命維持活動に必須のホルモンで,過剰になるとCushing症候群を,不足すれば副腎不全を引き起こす.また,生体の危機に対して反応するストレスホルモンであり,ストレスのかかった状態では一時的に上昇する.

異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 コルチゾールはACTHの分泌に伴い,明け方から午前中に高く,夕方に低くなる日内変動をするので,検査に当たってはこの点の注意がまず肝要である.すなわち,採血時刻の情報抜きに検体を採取したり,解釈したりしてはならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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