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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集

免疫学的検査 感染症関連検査 ウイルス関連検査

EBウイルス(Epstein-Barr virus)

著者: 藤枝幹也1 前田明彦1 脇口宏1

所属機関: 1高知大学医学部小児思春期医学

ページ範囲:P.383 - P.385

文献概要

異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 EBウイルス(EBV)は普遍的に存在するヘルペス科ウイルスで,健常成人はほぼ100%感染しているが,多くは不顕性感染であり,生涯,無症状にリンパ球で潜伏感染する.初感染時に伝染性単核球症(IM)を発症することがあり,多くの腫瘍との関連が示唆されている(表1).

臨床上の重要性と選択

 1. ウイルス抗体

 EBV抗体はカプシド抗原に対する(抗VCA-IgG,IgM,IgA)抗体,早期抗原に対する(抗EA-IgG,IgA)抗体,核内抗原に対する(抗EBNA)抗体がある.VCAとEAは細胞溶解性感染(lytic infection)で発現され,EBNAは潜伏感染(latent infection)で発現される蛋白である(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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