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文献詳細

雑誌文献

medicina42巻12号

2005年11月発行

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集

免疫学的検査 感染症関連検査 微生物の抗原・抗体検査

マラリア

著者: 金子明1234

所属機関: 1カロリンスカ研究所感染症学 2 3 4東京女子医科大学国際環境・熱帯医学教室

ページ範囲:P.410 - P.412

文献概要

異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 マラリアは人類にとって最も古く,かつ今なお最も重要な健康問題の1つである(金子 2005).2002年時点で世界の22億人が熱帯熱マラリアの脅威にさらされており,そのうち約5億人が臨床的に発症したと推定された.またマラリアによる死亡は世界全体で年間100~300万人に上り,サハラ以南アフリカの小児に集中する.日本国内でも1955年ぐらいまで土着媒介蚊によるマラリア伝播があった.近年,マラリアは国際化に伴う輸入感染症として重要度を増している.また輸血によるマラリアも稀に発生する.

 免疫のない邦人にとって,マラリアは死に至る可能性のある急性疾患であるが,一方,化学療法薬により根治可能な疾患である.重症化を抑え,マラリア死を防ぐためには早期診断が要であり,以下のポイントが重要となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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